水無月の季節がまた
このあいだ、仕事である街へ行った。
10代後半に住んでいた街。
今振り返ると、貧しさの中にあったけれども家族が団結していた頃。
なぜかいつも笑っていた母との想い出がつまっている。
私鉄駅からJR駅までの間は商店街になっている。
高校生のころ、このあたりは通学路だった。
よく赤飯を買った「力餅」の店は、狭い店構えで残っていた。
シャッターが下りていたのはちょっと気になったけれど。
あ、ここはジャスコがあったところ・・
昔はジャスコってローカルなスーパーだったの、知ってますか?
ちょっと半地下になっている数段の階段で、昔母がころんで骨折したところもそのまま。
あれれ?好きだったパン屋さんがなくなってる。残念。
そういえば、他の地域でも見なくなったけど、つぶれた?
あ、和菓子屋さんの店先に「水無月」。
6月のお菓子だが、5月ころから売り出される。
京都ではよく知られたお菓子だが、大阪ではポピュラーではない。
でも、この街にはあるある。京都に近いからか。
母の好物。私も大好物。
小さい頃によく食べたものは、やっぱり忘れられないものなのか。
京都育ちの母には、もっといろんな想い出があったに違いない。
洋品店やかしわ屋(鶏肉専門店)さん、まだあるある・・。
この洋品店で、母と一緒に買い物したっけ。黒のスカート。
駅の近くはどんどん発展して、昔の面影がどんどん減っていくけど、
商店街にはどきっとするほどそのままのところがあったりして。
ちょっとセンチメンタルになるのには、格好の季節。
見えてる?こっちはもう、「水無月」の季節だよ。
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