幸福写真
アラーキーさんの本をもうひとつ。「幸福写真」。
みいさんに教えて頂いて読みました。
下のは本文中にあった、最近のチロ。相変わらず昔と同じく肝の据わった顔していますね。(^^) 「愛しのチロ」の原本は1990年。それから16年たっていますが、チロはたぶん、19歳くらいではないかと・・。だから本文中で「100歳」と表現しているのもわかります。以下は、亡き妻陽子さんのことも書きながら、ご自身の幸福写真を掲載された部分の文章です。
『生に対する愛と、死に対する愛。愛は、死に対するもののほうが強いかもしれないね。泣くこと、気持ちが止まってしまうこと、そういうところで感じる愛。 でも幸せは、もっと単純ってゆーか、もっと俗っぽいってゆーか、些細ってゆーか。イイな、と思う写真には、やっぱり互いに何かを感じあってるところがちゃんと写ってる。親子、家族、恋人、夫婦、お互いの愛しい気持ち、仕種が写ってる。「幸せ」とか「愛してる」とか、口に出して言うのって恥かしいけど、でもだからこそ、単純に口に出しちゃおうぜって気分かな。
いやー、これは今までにない本ですよ。世間には一応「男のコは不良じゃないと」とか「何が幸せだ、アタシが好きなのは小さな不幸だ」とか言って、騒いでんだけどさ。
今でもバルコニーで花とか雲とか写してるんだけどね。今はすごいよ、廃墟ってゆーよりジュラシックパーク。みんなどんどん錆ついて、ガタがきて壊れてく。でも、それも魅力。生きてるのか死んでるのか、愛おしいものがそこに在る感じ。無意識に墓場にしてるのかなー。墓場。墓地。オレの原点。みんな、元に戻る。愛おしいものに戻る。』
で、下のは我が家の『幸福写真』。(^^ゞ相変わらず絆創膏だらけのカンタロウですが、満たされた顔を見ていると、こちらが幸せな気分。
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コメント
>アラーキーさんの本をもうひとつ。「幸福写真」。
今朝の毎日新聞の朝刊に大きく宣伝が載ってたような・・・・・・
子供の写真だったけど印象に残ってます。
>満たされた顔を見ていると、こちらが幸せな気分。
散歩に連れて行く時の愛犬の喜びよう・・・・
同じような気持ちになります。
投稿: beso | 2006.10.19 09:34
朝方、肌寒さを感じるようになってきましたね。
目が覚めつつある時、うーん、重い。美美ちゃんが布団の上に乗っています。美美ちゃんをなぜなぜしながら、ちょっとまどろむ。
猫と一緒の幸せ気分ですね。
投稿: マサエ。 | 2006.10.19 10:08
我が家の愛犬、生きてる時も可愛かったけど、
死んでしまってから、更に愛おしいものになってます。
散歩にいい季節、運転中ご近所で咲いてる花を横目で見ながら
犬丸(犬の名前)がいたら、ここもあそこも一緒に歩けるのになぁって。
良い季節でも、ひとりで歩くのは寂しい私(^^ゞ
投稿: まりも | 2006.10.19 13:16
こんにちは。
「幸福写真」いいですよねえ。笑顔のオンパレード、見ているだけで幸せになれる、ほんとですね。「俺の愛人」というチロちゃん、いい顔してます。そして、カンタロウ君いい感じ^^
「写真があるから、陽子はまだいる、といえる。幸せな瞬間にたちまち戻れる。二人のことは、永遠に過去形にはならない」
ステキなご夫婦だったのですね~
投稿: みい | 2006.10.19 17:21
幸福写真、ファインダー越しに覗いてみると毎日の暮らしも
幸福以外のなにものでもないなと思えてきます。
みな、美しい。みな、生きて、死を迎えてゆく。平等ですね。
ご心配ありがとうございました。
すっかり風邪から復活です♪
すっかりだらけておりました・・・。
投稿: hanahana0831 | 2006.10.19 22:37
アラーキーさんの幸福写真とpixydustさんの幸福写真・・うまく繋がって私の視覚から入ってきました^^そして体感覚で、なんだか暖かいものを感じています♪
私は、ちょっと前まで『愛』なんて、照れくさくて、考えるのも口にするのも避けていましたが、この頃、生きることの究極は『愛』だなぁ~って思っています。
「死に対する愛」・・・重みがありますね。私もこれから年を重ねていきながら、そんな『愛』についても考えて行きたいと思っています。
投稿: 涼 | 2006.10.20 10:08
★besoさん、
散歩中のワンちゃんって、みんな笑ってますよね?幸せそう。
その顔を見ながら、ワンちゃんに話しかけている飼い主さんを見るのも好きです。なんとも幸せな時間。
★マサエ。さん、
ネコと一緒に寝る気分って、なんとも気持ちよさそうなネコの気持ちが伝わってくるようで、こちらまで引き込まれますよね。それでついつい一緒に寝てしまうことが多いこと・・。(^^;
★まりもさん、
犬丸さんは、きっと今も、まりもさんの横を歩いています。
家にいたプーも、今でも我が家の家族です。
死は辛いけれど、「みんな元にもどる。原点に戻る」という気持ち、自分自身について考えると、分かる気がするのですが・・。
★みいさん、
素敵な本を教えてくださって、ありがとうございました。
写真を見ると永遠・・写真家のアラーキーさんが、写真を撮り続けるわけが、今回の本でますます分かった気がします。
★hanahana0831さん、
快復され、良かったです。
いつも姫のお写真を撮っていらっしゃる、ファインダーのこちら側のhanahana0831さんを想像しています。笑顔が見える。笑顔でシャッターを押す・・そんな言葉が、この本にもありましたっけ。(^^)
★涼さん、
確かに「愛」っていうのを言葉にしてしまうと、反対にピンと来ない感じもありますよね。言いたいのは、もっと境目のないもの・・そんな感じ。
母が亡くなり、「死に対する愛」の、時間が止まった感覚、なんとなく分かる気がしています。「生きてるのか死んでるのか、愛おしいものがそこに在る感じ。」・・まさにそんな感じ、哀しくもあり、永遠でもあり。自分もそんな風になれたら幸運。(^^)
投稿: pixydust | 2006.10.20 14:54